ブルーピリオド

－　自信　－

【ストーリー】
2次試験も残りわずか。
八虎はヌードはありのまま、服を着た人は絵の具を熱く盛り対比を明確にした。
八虎なりの戦略を世田介は理解し、八虎にうまくなりやがってと伝える。
その言葉に嬉しくて涙する八虎。
最後まで諦めずに試験を終える。
後日、八虎は美術室で再現作品を描いている途中、
卒業証書を受け取りに席を外す。
そこにまるが現れ、八虎の絵を見て「素敵ですね、この絵」と言う。

【感想】
八虎の意図に気付いてくれる世田介は
八虎のよき理解者なのかもしれないね。
自分の戦略に気付き、褒めてもらえたのは
八虎にとって自信になったのだろうな。

そして全体を通して
まるから始まりまるで終わる。
綺麗な終わり方だったと思う。

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－　別の視点　－

【ストーリー】
眼精疲労による体調不良から始まった2次試験。
課題は「ヌードモデル」。
八虎は体調が悪く、初日は思うように進めなかったが
テーマは「ありのまま」にするところまでは決められた。
初日を終えたところで真由に状況を報告するも「テーマが平凡」と言われるが
真由から飛び道具のアドバイスをもらい2日目に挑み
改めて「ありのまま」について考える。

【感想】
八虎は小田原で龍二とセルフヌードを描いた事により
自分の綺麗な部分と汚い部分、ありのままの姿だと気付いた。
2次試験の課題は「ヌードモデル」なので
小田原での経験を活かし、「ありのまま」をテーマにしようと思った。
しかしそれは八虎の視点からの「ありのまま」であって
別の視点からの「ありのまま」もあるのだろうと気付いたように見受けられた。
それをどのように表現するのか楽しみだね。

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－　ありのまま　－

【ストーリー】
八虎と龍二は小田原にたどり着いた。
海の見える宿に泊まり
朝食の後、八虎は龍二の話を聴く。
そして龍二はともにセルフヌードを描く事を提案するのだった。

【感想】
八虎も龍二も自分の感情に整理がついていなく
しっかりと逃げるべき場所、戦うべき場所の区別もついていなかったのかもしれない。
しかしセルフヌードを描き、自分で見てお互いに見る事で
ありのままの自分たちを客観的に見れて、受け入れられる事が出来たように見受けられた。

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－　優等生　－

【ストーリー】
1次試験を合格した八虎。
2次試験までに不安である色を克服したいと画材屋に向かうが
そこで試験を棄権した龍二と出会う。
龍二を気にしていた八虎だったが
龍二に「優等生」を指摘され、それが気になって2次試験どころではなくなるのだった。

【感想】
龍二が八虎に対して優等生と指摘した部分は
一般的な優しさの行動であって、本人の事を見ていないという意味に見受けられた。
龍二からしてみたら八虎は興味本位で自分の領域に入ってきて
本人に寄り添うわけではなく、誰にでも同じ対応をする上辺だけ取り繕うように見えたのかもしれないね。

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－　二面性　－

【ストーリー】
いよいよ始まった1次試験。
1次試験の課題は「自画像」で自分の二面性をテーマにしようとするが
鏡が割れるというアクシデントに見舞われる。
しかし八虎は割れた鏡にヒントを得る。

【感想】
八虎が思う今の自分と鏡に映った自分の「二面性」というテーマ。
鏡が割れた事によって自分の中にもっと色々な感情がある事に気付いたように見受けられた。
人の感情は複雑に絡み合っていて
行動や判断をする事でそれが無限に広がっていくのかもしれないね。

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－　友人　－

【ストーリー】
1次試験まで残り1週間。
八虎は成長しているが「自分勝手力」が足りないと指摘され自分を見失う。
そんな中、パティシエの道に進むという友人・恋ちゃんにご飯に誘われ
改めて自分が見えてきたようだった。

【感想】
八虎はずっと器用に生きてきて、友人関係もそれなりにやってきていたつもりなのかもしれないけれど
そんな八虎を恋ちゃんたちはずっと見てきていて
改めて良い友人たちに囲まれたんだと八虎の感情の変化が見受けられた。
八虎と恋ちゃんたちの関係性がより深まったのだろうな。

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－　他人と自分　－

【ストーリー】
「縁」に自信が出来た八虎。
しかし、その後の作品が「縁」に引っ張られてしまいうまくいかない。
真由に相談し、少しずつ前に進もうとする。

一方、八虎と同じクラスのマキは
予備校の首席合格者である姉を意識しモヤモヤを抱えていた。
たまたま階段の踊り場で会った八虎と話す事で少しすっきりするのであった。

【感想】
受験日が近付いてくる中、八虎含め、予備校生たちも精神的に消耗してきている。
そんな中、周りにすごい人たちが集まっている事に八虎は焦りを隠せないようだ。
また、マキも姉の存在がマキ自身を焦らせているように感じられた。
八虎は真由に、マキは八虎に話す事により、正解はないのだから
他人は他人、自分は自分という事に気付いたように見受けられた。
それにより少しモヤモヤが晴れたのだろうね。

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－　言いたい事　－

【ストーリー】
モチーフのないイメージ課題に苦闘する八虎。
八虎はまるから影響を受けた「天使の絵」を思い出しながら
「縁」をテーマにまると同じF100号にトライするが進まずにいた。
高校の美術室でたまたま龍二に会い、まるが通っている武蔵美を訪れる。
残念ながらまるはいなかったが、アトリエにあった「祈り」の絵に八虎はヒントを得るのだった。

【感想】
今までずっとモチーフありきで描いてきていた八虎は
イメージ課題（自分が伝えたい事）で苦戦していた。
しかし、まるの「天使の絵」や「祈り」の絵を見る事で
改めて「言いたい事」は何なのかに気付く事が出来たように見受けられた。
そして八虎がモヤモヤしていた気持ちが少し晴れたようにも見受けられたね。

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－　常識　－

【ストーリー】
浪人生と合同の夏期講習が始まり、
八虎は浪人生との温度差に面を食らう。
同じ大葉真由クラスであるマキとその温度差について話をするが
そこでも八虎はマキとの温度差も感じてしまう。

【感想】
浪人生との温度差に面を食らっていた八虎だったけれど
マキからそれも工夫だと指摘され
八虎が思っていた常識に八虎自身がとらわれていた事を
改めて認識したようだった。

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－　自分の「好き」　－

【ストーリー】
八虎は龍二と共に予備校「東京美術学院」に入学する。
東京美術学院には色々な表現者が集まる場所であり
八虎は改めて自分の普通さを実感する。
講師である大葉真由から自分の「好き」を知るというアドバイスを受ける。

【感想】
予備校に通う事により八虎は改めて自分を客観的に見る事が出来たのかもしれないな。
今まで物事に対してコンパクトに収めてきた八虎だからこそ
漠然と何がしたいのか迷っているように見受けられた。
龍二や世田介、悠に刺激を受けつつ、自分の「好き」が見つかるといいね。

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